「橋の下から拾ってきた」という話
みなさんは自分の親あるいは子どもと顔が似ていますか?
それともまったく似ていませんか?
「東洋人は顔が同じで区別が付かない」というトルコの人たちに筆者の家族の写真を見せると、「全員顔が違うねぇ・・・いろんな人種(民族)が混じったにちがいない」と言われます。(筆者は純日本人のはずなのですが)
そんな時に筆者は言います。
「小さい頃、両親に『あなたたちは橋の下から拾ってきたのよ』と言われました。だから全然似ていないんですよ~。」
そう言うとトルコ人は笑いながら、
「トルコでは『モスクで見つけてきた』っていうのよ。昔は育てられない子どもをモスクに置いてきたからなの。」
と言いました。
トルコでも日本でも、親が子どもをおどかすのに、子どもは親の本当の子どもではなく、親が「何処々々から見つけてきた」という言い方をしますが、
日本ではそれが橋の下なのに対し、トルコではモスクという違いがありました。
モスクなら建物の中だし、礼拝に人が集まるので面倒も見てもらいやすいのに対し、
橋の下とは何とも過酷な環境です。
まあ、橋も人が往来する場と言えばそうなのですが・・・