ひつじの国からメェるはバァ

トルコ☆ローカル☆見聞録

男と女はどちらが多い?

小学生および中学生の時、出席名簿を見て女子がやや多いなと思い、高校と大学で圧倒的に男子が多いことに気づきました。

世の中で男と女の割合はどうなっているのだろうと思い、町の人口統計を見て男性がやや多めのほぼ一対一であることを知り、それは県レベルでも、日本全体でも同じことが分かって驚きました。「男女は同数に生まれるようにできている」という宇宙の神秘も真かと思わせられたものでした。

 

ところが、世の中には女の方が多い国もあったのです。

 それはカザフスタンキルギスタンといった中央アジアの国々です。

とあるカザフスタンの友人に聞いたところ、彼女の国では男:女=1:5なんだそうです。昔は男:女=1:8だったとか。

男性に比べて女性があふれ返っていますから、男性は鼻高々で女性をより取り見取り。逆に女性は少ない牌を取り合って相手を探すのに必死だとか。数だけを見ると日本の「相手いない~」談義がなんて生ぬるいものだろうと思えてきます。

 

トルコは日本と同じく、男女比がほぼ同じで男性が若干多いくらい。

女性が圧倒的に多い国から男性の方が若干多い国にやってきた友人は、最初の頃トルコの町中の光景に圧倒されたそう。道を行き交う男性、カフェでたむろする男性、カフェで威勢よく客の呼び込みをする男性、女性用下着を女性相手にさらりと売る男性、どこに行っても男、男、男・・・。

外にいる人のほとんどが女性の国カザフスタンとは真逆の世界が、ここトルコなのでした。

 

トルコ男性を見たカザフスタンの友人は言います。「トルコでは男性の方が多くて数の少ない女性の取り合いになるから、彼らの多くはめかしこんでいるの」だと。

たしかに、個人差はありますが、サイドを刈り込んで頭頂部をべったりワックスで固め、ムキムキ(中は脂肪分も豊富)の二の腕をTシャツの袖から惜しげもなく晒し、歩いているとジャラジャラとチェーンの音が鳴っていそうな若い男性がけっこう多いような気がします。

 

彼らを見ていてはっとさせられました。似たような光景(ムキムキの二の腕要素を除いて)を日本で見なかったか?

もちろん好みのファッションは違いますが、日本の若い男性もトルコの男性に負けず劣らず髪形・服装に相当気合いを入れているように見えます。中には肌のお手入れなど女顔負けの人も。

 

もしかすると、女性より男性の割合が高い国では、当たり前かもしれませんが、男性のめかし込み度が高いのかもしれません。

 

では逆に、女性の割合が高い国では、女性の飾り気度合が高いか、と言われるとそうとも限らない気がします。日本でもトルコでも世界どこでも女性は気を入れていますよね。

ただ、カザフスタンキルギスタンの女性たちのfacebookプロフィール写真が明らかに気合入っていることが分かったり、少し遠出した先でお気に入りの一枚を見つけるために10カ所以上で100枚以上の写真を撮らされた時に、彼女たちの美への執念を感じずにはいられませんでした。

 

その国(集団)の男女比を知りたければ男性のおしゃれ度を見よ!という公式が世界の至るところでまかり通るのかは要検証です。