ひつじの国からメェるはバァ

トルコ☆ローカル☆見聞録

あけましておメェでとうございます!~トルコの元旦~

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 

2019年になって早二週間が過ぎました。遅くなりましたが新年のご挨拶を申し上げます。

今年は亥年ですね。トルコでも中央アジア時代の名残りか十二支が知られています。

日本で年を越せずにいること早〇年、今年もトルコで年越しでした。

これまでトルコで年を越して来ましたが、日付が変わっても新年を迎えた!という感覚がなく、トルコに来てから数年経つも長い一年を過ごしているような気分のままでした。

 

というのも、トルコでは新年は大した行事ではないのです。もともと特にお祝いの習慣はありませんでしたが、欧米文化の影響で最近トルコでも新年を祝うようになりました。

 新年を祝うといっても、日本のような年越しという意味ではなく、欧米のクリスマス行事から宗教的要素を抜き取った純粋な娯楽としてです。(トルコはほとんどイスラーム教徒の国です。)

そのため、新年はクリスマスの一部として捉えられています。

クリスマスの季節から年明けまで、お店やショーウィンドーにはクリスマスツリーが飾られサンタクロースのコスチュームなどが並びます。

みそかにあたる12月31日の夜は家でお酒を飲んだりケーキを食べ、テレビで新年の特別番組を見ながら過ごします。

そして、新年になった瞬間の午前0時には、中心地で花火が上がります。花火を見に行く人もいます。

元旦は休日で、家で休んだり買い物に行きます。

次の日1月2日から平日で、仕事や学校が始まります。

 

なんともあっけなく、数ある祝日の一つ、といった扱われ方です。

 

これに対し、トルコでは昔から重要なお祭りに、春分の日のお祭りであるネヴルーズ(ノウルーズ)があります。これはイランや中央アジアの国々でも祝われています。ネヴルーズの時には地面に小さく焚いた火の上を飛び越えるという儀式をします。

イスラームの祭日(砂糖祭・犠牲祭)も重要で、砂糖祭と犠牲祭を合わせて一週間くらい休みがあります。

また、共和国に関する祝日も大切です。10月29日の共和国記念日には、町の中心地に大量の人が集まり、花火が次々に打ち上げられ、国歌や行進曲を歌い、野外演説・コンサートが大音量で行われ、千人単位で長い長い国旗を運び、騒ぐ、という大盛り上がり具合です。これに比べると、ぽつりぽつりと花火が上がるだけの新年はなんだったのかと思わせられます。

 

そんなトルコの年越しですが、新年の夜に赤い下着を身に付けると良い、という言い伝えがあります。寝る前に赤い下着に着替えてそれから寝るのだそうです。

たしかに、12月下旬には下着屋さんで赤い下着が全面的に売り出されていたのを見ました。

ちなみに、カザフスタンでも同じことをするそうです。また、新年にはしたいことやほしいものをどんなに小さいことから大きいことまで紙に書いてどこかにしまっておくのだそうです。そうすると、書いた願い事が叶うのだとか。素敵な行事ですね。

 

というわけで、今年は正月気分を味わうため、赤い下着を付けて寝て、次の日に願い事を紙に書いてみました。その効果か、今年はちゃんと年を越せた気分です。