ひつじの国からメェるはバァ

トルコ☆ローカル☆見聞録

メェるはバァ☆ゲーム

 10年くらい前に「世界のナベアツ」というお笑い芸人のネタが一世を風靡しました。「3の倍数のときだけアホになる」というあのネタです。ちなみに今は落語家に転身されたそうで、「桂三度」という名前でご活躍されているそうです。

 

ナベアツさんのネタにあやかって、筆者も「メェるはバァ☆ゲーム」なるものを考案してみました。

続きを読む

トルコ語で「かおなし」

千と千尋の神隠し』の中で、「かおなし」というキャラクターが登場します。全体が黒い影のような存在で、顔は無く、代わりにお面がついています。

存在感も感情も外に出てこない一方で、孤独感が強く人一倍欲があり、体の部分で唯一リアルな巨大な口で、欲しいものを唐突に強引に飲み込んでいきます。飲み込んだ分だけ、影のようだった体はリアルに、そして大きく醜くなっていくのでした。

人との関わりを失くした人間の成れの果てを表わしているのが、かおなしであったと言えるでしょう。

続きを読む

トルコ語の「海」

日本語で海という時、一般に塩水を指すと思います。それも陸地で閉ざされていない開放的なところです。たとえば太平洋、日本海、インド洋、大西洋などがあります。

塩水でも陸地で閉ざされていれば「塩湖」のように湖と考えます。

 

トルコ語で海のことを「deniz デニズ」と言います。

ですが、元々は日本語の海とはちがったものを指していました。

続きを読む

キリスト教徒のトルコ人

ある町にてイタリア系のカトリック教会に入った時のこと。

入り口にいる管理人らしき男性が話しかけてきました。推定40歳前後、黒髪で雰囲気はどことなく東南欧の人のようです。彼のトルコ語にはアクセントがあり、どうやらトルコ人ではなさそうです。

 

そこで、聞いてみました。「トルコの方ですか?」(失礼に当たらないよう一応)

そうしたら、彼は答えました。「ブルガリア難民のトルコ人です。」

さらに言いました。「わたしはカトリックキリスト教徒です。」

 

続きを読む

トルコとエジプトは似てる?:料理から

ほトルコから地中海を南に下ったところにエジプトという国があります。

エジプトと言えば、ピラミッドや小鳥の頭をした神様など古代文明で有名なところです。

エジプトの正式名称は「エジプト・アラブ共和国」であり、アラブ人の国ということになっています。公用語アラビア語(のエジプト方言)です。

宗教はイスラーム教徒が多数派ですが、キリスト教徒(「コプト」と呼ばれる)も全人口の4分の1はいるそうです。

 

アラブ人と一口に言っても、イラクのアラブ人、シリアのアラブ人、エジプトのアラブ人・・・など地域によってさまざまです。

続きを読む

モラルの在りか:「ピー音」や「モザイク」といった放送規制から

日本でテレビを見ている時にたまに入る「ピー音」やモザイク。

 

これらはテレビ局が「放送するにふさわしくない」と判断した言葉や映像が出てくる時に、それらを隠すために掛けられます。テレビの他に、ラジオや映画にもあります。

 

特定の箇所を隠しつつも、その番組や映画自体を禁止しているわけではないので、「ここまでは良いけどここからはダメ」という線引きの在りかを示すものであると言えるでしょう。

 

日本の場合、その対象の多くが性に関するもののように思います。どこまでが流されてどこからが隠さているのかを考えると、日本のメディアにおけるモラルの境界線が分かってきます。

続きを読む